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DIARY P.014

色ボケ日記まとめました。最後の方は関係ないけど。。。
かなり長いのでお暇な時にでも読んでください。

ひっそりと公開中ですので、そんな感じでよろしくです。

'05 09.26 本屋のあの子

 川越にある某大きな書店のレジの子が可愛い。
 めちゃめちゃ好みだ。

 そんな風に思ったのは週末のたびに川越に通っていた4月の終わりころだったろうか。
 もともと本屋が好きな俺は幾度となくその本屋に通っていたのだが、ぽーるの色恋沙汰に巻き込まれ彼女欲しい病にかかってしまったのだろう。8月の終わり、久しぶりにその店員の子を見て、やっぱり可愛くて急にその子に告白したくなったのです。
 来週末、また川越に来る用事がある。その用事が済んだら帰りに告白しよう。

 基本的に性格重視で人を好きになるので、いつもクラスの子とか部活の人、バイトの子等ある程度性格を知ってから人を好きになっていたのだが、今回のようにその人のことをほとんど何も知らない、一目惚れ見たいな事はホント俺にとって珍しい事なのです。

 問題はレジ係の人はレジカウンターから出てくる事が無く、話すきっかけを作る事が出来ない事だ。レジには数人の女の子が並び、常に客足は絶えることなく列を作りレジに並んでいるという劣悪な条件。
 一体どうすればいいのか悩みに悩んだ挙句、結局手紙を渡す事に決めた。先輩と晩飯を食いながら、
「自分の電話番号を渡そうと思ってるんですよー」
等と話したら、
「そんなの絶対無理、電話が来ないで終わるだけだって」
といわれ凹んでいた所、お店の女の子にメールの方が送りやすいとアドバイスされ、メアドも書くことにした。というか電話しか考えてなくて、メールとか考えた事も無かった。確かに普通若い子はメールかもな。

 さて、次の問題はどういうものに書き、どんな文面にするかだ。相手にすれば全然知らない相手から渡されるわけだ。手紙だと想いが強過ぎて引かれる可能性がある。文章も長すぎるより短くシンプルな方がいいだろう。しかし自分の気持ちははっきり伝わるようにしなくては。等と考え、20回以上も書き直して、メモ用紙にかいた文章は、
『一目惚れしました。
 友達になってくれませんか。
 一度連絡下さい。
 突然すみませんでした』

 初めは最後の文章を頭に持ってきたり、連絡くれると嬉しいです。みたいに、もうちょっとへりくだった感じの文章だったけど、頭にインパクトのある文章を持ってきて、多少強引な文章にして最後にお詫びを持ってきてみました。
 どうせ駄目でもともとですし、気楽にいこうとなんか吹っ切れたのかもしれません。

 前日、北海道から車が届き(車買いました)深夜にうちに持って来た時、久しぶりの運転と、なれない道、なれない車、そして車を手に入れた喜び、想像以上に車の状態がよかった事で、明日の告白が軽くどうでも良くなってました。
 思えば、大学時代も車が動いている時は割りと彼女欲しいとか思ってなかったな。1週間とか車が故障で止まったりすると、すぐに彼女欲しい病が発症していた気がします。ストレスのはけ口が無くなるからですか。

 いや、明日行かなければ、今度会うのは更に1週間伸びてしまう。1週間のインターバルを開けると、俺のこの情熱は冷めてしまうかもしれない。なにしろ、こんな事をするのは生まれて初めてなわけで、ここまで思いつめたのが無になってしまっては、あまりに惜しい。明日メモ用紙を渡そう!

 当日、用事を済ませる前に本屋によってその子がいる事を確認した後、用事を済ませ、いよいよ例の書店へ。
 一瞬彼女が見当たらず、ヒヤッとしたがどこからとも無く現れ、ほっとするも、やはり想像通り彼女と1対1になるのは難しそうだ。
 とにかくチャンスは会計の時しかない。買い逃していた単行本を手に持ち、数人いるレジの子の中から彼女を定め、レジに並ぶ。
 本のビニールをはずし袋に入れ、代金を受け取る彼女。
 そのお金を奥のキャッシャーの人に渡し、お釣りを持ってくる。
 おりしも何の偶然か、レジに並んでいた客たちが全員はけ、レジ周りの客は俺1人。
 チャンスである。
 釣りを受け取ったら渡す。
 渡せ。
 渡せ、俺。


 渡せませんでした...

 他のレジの子の視線が気になったのだ。
 なんというへたれっぷりなのか。
 ああ、今日告白すると決めたのに、チャンスは去ってしまった。

 いや、今日渡さなければ、また1週間待たねばならない。もしかしたら、来週にはそんな元気は無くなってるかも知れない。そうしたら彼女に告白するのは2度となくなってしまう。今日しか告白する機会は無いんだ。
 そう自分に言い聞かせ、出口に向かった足を止め、しばらく店内で様子を伺う事にした。

 30分ほど場所を変えながら彼女をちらちら観察していると、新刊コミックスの発売日の一覧表を壁に掲示するために彼女がカウンターから出てきたではないか。
 まさにこれは千載一遇のチャンスだ。
 これを逃せば、本当に終わってしまう。

 掲示し、カウンターに戻ろうとする彼女。
 呼び止める俺。
 もう逃げ道は無い。
 念願の1対1である。
 呼び止めたものの、気の利いたセリフのひとつ言えない俺。
 怪訝そうな表情の彼女。
 ええい、やっぱ渡すしかない。
「これ、読んでください」
 メモを手渡す。
 メモを広げる彼女。
 それを横目に足早に店を出る俺。

 めちゃめちゃ緊張したよ。
 渡せた事に興奮して舞い上がっていたので、献血してきました(謎)。

 以下、次回。

'05 10.31 本屋のあの子2

 <前回のあらすじ
 本屋の店員に一目惚れたさてつ。勇気を振り絞って電話番号と、メアドを渡したが、その結果やいかに...>

 その日にやらなきゃと思った事は全てやったので、自分の部屋に帰る。しかし興奮冷めやらぬさてつ。血を抜いてフラフラしながらも、恋愛相談してた先輩とドライブに行くことにした。
 「いやー、今日ついに渡してきましたよ。緊張しました」
 「マジで?すごいじゃん。電話かかってくるといいねえ」
 「多分本屋が閉まるのが夜8時なので、かかってくるとしてもまだ先だと思いますよ」
 この時まだ夕方5時頃だったので、もしすぐ連絡くれたとしても3時間はたっぷりある。
 先輩と買い物、飯を食っているうちに徐々に落ち着きを取り戻して家に帰ったのは9時頃だったろうか。

 ああ、やはり電話もメールもなしか...第一いきなり告白っぽい事を仕事中、見ず知らずの人にされても怖いよな。しょっちゅう女の子に声をかけてる人みたいに思われてるかもしれないし。そもそも彼氏がいたらかけてこないだろうな。

 放心状態でぼやっとTVを観ながら、昼間の事を忘れていこうとしていた、時間は10時になろうかというその時、不意に携帯電話が鳴った!

 も、もしや・・・!
 携帯の液晶を見ると『非通知』の文字が。一瞬実家からの電話かとも思った(実家 の家電は、母がナンバーディスプレイに強く反対したために非通知設定になってい る)が、あまりにもタイミングよすぎるだろ。あわててとると、
 「今日本屋で働いていた者なんですが・・・」
 ま、まじで電話かかってきたよ!
 「あ、電話ありがとうございます!突然あんな事してすみませんでした。話すきっ かけが無かったので・・・」
 「・・・さてつさんは良くお店に来るんですか?」

 なんて感じで会話を始める。
 ほとんどあきらめかけていた俺。来たとしてもメールだと思っていたので何も話すことを考えていなかったのだ。
 それでもなんとか話を進め、今年初めて北海道から出てきたこと、大学はほとんど 男子校のようだったとか、3年も余分に過ごした為新入社員なのに今年26歳だという事、いつも女の子にあんな事をしている訳ではないとか話し、相手の名前、年齢、親と同居していること、川越市に住んでいること、彼氏がいないこと等聞き出す事が出来た。いや、もちろん話の流れで自然にですよ。親と同居とかどうでもいいですし、そこまで下心もってませんから。
 彼女、仮に【まーちゃん】は、年は22歳(俺より4つも下だ・・・)という事だったが、もし高校生だったらどうしようとか思っていたのですが一安心です。高校生と付き合うのは俺が無理。

   もともと話し下手な俺。軽くパニック状態だったし話が途切れがちになる。知り合いでも無い人と何を話せばいいというのか。それでも、まーちゃんの方からも話しを振ってくれ通話時間も10分を超えたと思われるころ、

 ルックスが悪い俺としては、とにかく電話したり直接会ったりして俺の性格を知ってもらわなければ勝利は無い。彼女は仕事中あんな事した俺に対して印象が悪いに違いない。運良く彼氏はいないらしいし是が非でも直接会わなくては・・・
 と思い、
 「今度、会えませんか?」
 と切り出す。
 「ほんとは電話せずに無視しようかと思っていたんですよ。でも連絡せずに、もんもんとさせるのは悪いと思って」
 いい子です。マジで。
 「そうだったんですかぁ」
 「ほんとは断る為に電話したんですけど、さてつさんの応対が真面目そうなので・・・短くていいならいいですよ」
 「え?」
 「今度の土曜日、12時からバイト(本屋)があるのでその前にちょっと会うんだったらいいですけど」
 「いや、それで全然構わないです。じゃあ、10時くらいでいいですか?」
 「・・・」
 「もっと遅いほうがいいですか?」
 「じゃあ10時半、駅前のスターバックスで」
 「解りました!ありがとうございます!」

 と言う事で14分にわたった電話は切れた。
 上手に話は出来なかったけど電話がかかって来た事を、声いっぱい喜びを表現することは出来たと思う。本当に嬉しかったんですから。


 あ、連絡先聞くのを失念してました。

'05 11.07 本屋のあの子3

 <前回のあらすじ>
 本屋の店員に一目惚れたさてつ。勇気を振り絞って電話番号と、メアドを渡した。その夜、来ないだろうと思っていた連絡が鳴った!そして、次の土曜日に会う約束を取り付けたのだった。

 電話での【まーちゃん】の印象は、声は小さくぽつりぽつりと話す、純朴そうな感じだった。いかにも真面目そうである。そして、いい子に違いないです。
 どうせ会うんだから、無理に聞き出すこと無いと思った連絡先だが、土曜日が近づくにつれ、後悔が募る。ほんとに来てくれるのだろうか。せめて、メアドだけでも聞けばよかったよ。いや、あまりがっついても警戒されると思ったのです。

 「本屋の女の子に告白したんやって。やるなー」
 「え、なんで知ってるんですか?」
 「【ぽー】君に聞いたんよ。本屋で働いてるってんが、いいなー。きっといい子に違いないよ。だって本屋で働いてるくらいだからなー」
 「そうですよねぇ。土曜が待ち遠しいですよ」
 「スターバックスで会うんだろ?週末はエアゾール関係者で席いっぱいやで」
 「そ、それは勘弁してください」

 あまりに浮かれてたもんで、同期や例の先輩等にこの事を話したのだが、そこから飛び火し部署の1/4程に知れ渡ってしまった。せめて、同じ課の先輩や上司には知られたくないな。

 とりあえず、お洒落な服なんか一つも持っていない。都合よく【まーちゃん】は紙を渡した時、俺のことは見てなかった為全く覚えてないらしい。ここでばっちりセンスの良い服を着ていけば、第一印象もよくなるだろう。
 そう思い、会社明けに服や靴を買ったり、髪を切りに行ったりして用意を整える。初めに頑張りすぎても後が辛いなと思いそれなりに普通で、こざっぱりした感じでまとめてみました。
 それにしてもこの1週間は長い。こっちからは連絡取れないしね。電話の一つでも出来れば良いのですが。そんな中、【まーちゃん】と会う前の日の事です。
 研究の若い人達だけで飲み、カラオケに行ってきました。当然そこでこの話になり
 「何事も第一印象が大事だ!」
 とうちでファッションチェックをする事に。頼むから勘弁してくれと言ったのですが、そんな事聞く彼らじゃありません。ぞろぞろと6人くらいが狭い部屋に入ってきます。その中には就職試験の時から気になってた【レッサー】もいたのでイヤだったんですよね。彼女はかなりお洒落さんなのです。そして、彼女はこの話知りませんでしたし。ちなみに【レッサー】には彼氏がいたんで、4月の段階で諦めました。【まーちゃん】に対するほど思いつめる事ありませんでしたし。江戸っ子タイプ。

 みんなに買った服をみせ、まあいいんじゃないかとの評価を受け、多少自信をつけ、いよいよ土曜日がやってきました。

 ばっちり髪もいじって約束の時間の15分前に到着。もしかしたら、もう来てるか知らんと思いましたが、スタバ前にはそれらしい人はいません。そこでふと不安がよぎります。

 俺、【まーちゃん】の事見て, 本屋で働いている彼女だと解るんだろうか?

 そうです。せいぜい4、5回しか見たことの無い女の子を、彼女の職場以外で見て本人と気付けるのか、全く考えていませんでした。彼女は俺のこと解らないはずなんで、俺が見つけない事にはどうし様もありません。

 5分前になってもそれっぽい人は現れません。
 ほんとに来るんでしょうか。
 もしかしたらOKしたものの電話を切った後冷静になり、来るのがイヤになったのかもしれません。
 だって見ず知らずの人にいきなりそんな手紙を渡されるなんて、ストーカーっぽくてキモイじゃないですか。
 それとも俺が見落としちゃってるんでしょうか。

 時間になりました。
 やっぱり現れません。
 ああ、やっぱりダメなんかな。
 遠くから覗いて、好みじゃないから帰っちゃったって事も考えられます。

 5分後。
 一応1時間は待つつもりでしたが、もう気持ちがくじけそうです。どうせダメ元とはいえ、こんな終わり方は悲しすぎます。女の子だったら気持ち早く来るくらいだろうと思っていたけど(偏見)、時間が過ぎても来なかったら、もうダメだろうなと思っていたその時、【まーちゃん】の姿が見えました!

 会っても本人かどうか判断できるか自信無かったとは思えないくらい一発で解りました。はい。50m位離れててもすぐに解りました。ええ。

 「こんにちは。来てくれてありがとうございます」
 「こんにちは。遅れてすみません」
 「じゃ、はいりましょうか」

 なんか、すごく照れくさくってスタスタと店内に入ってく俺。今考えるとかなり素っ気無い感じでした。
 席について色々話す二人。これってよく考えるとデートなんだよな。
 彼女は目が大きく、肌が白く、化粧が薄く、おとなしい感じで、話に詰まると伏せ目勝ちになる愛嬌のある顔立ちでした。そしてほくろが多めでした。好みです。ほくろはどうでもいいんですけど。
 会った時にする話題については、会えばなんとかなるなんて甘い考えだったけど、結局途切れがちになっちゃう。それでもなんとか連絡先を聞くのだけは忘れませんでした。とりあえず今日の目標は達成です。彼女はあまり自分から話す感じには見えなかったけど、多分気を使って色々話題を振ってくれたりしました。

 「(俺の事を覚えてなかったのは)手紙を渡された時、何が起きたか解らなくて、固まっちゃた(からな)んですよ」
 「そうだったんですかぁ」
 「その後バイトの人に、こんなのもらっちゃったーって大騒ぎしてました」
 「え?話したんですか?そうですよね」
 「いや、みんなに言ったわけじゃないんですけどね。」
 「僕も会社の人に話したら、スタバに会社の人が集まるなんて言ってましたよ。どうやら来てないみたいで安心しました」

 「【まーちゃん】は、学生なんですか?」
 「いや、本屋はバイトで他に仕事を持ってるんですよ」
 「ん?」
 「絵を描くのが一応本職なんです」
 うちの姉貴も美術系だが、この子もそうなのか?
 それとももしかしてキャッチセールス系か?不安がよぎる。
 「一応マンガ描いてるんです」
 「え?マンガ家さん?」
 「1年前、運良くデビューできて」
 「ほんとに?すごいですね。ペンネームはなんて言うんですか?」
 「それは秘密です」

 まさか、マンガ家さんとお知り合いになる事が出来るとは。さすが関東圏だな。それにマンガ家さんだったら、俺のオタク的な趣味にも理解があるかもしれないな。もしかしたら、彼女自身もオタクなのかもしれないっす。マンガ描いてる位なんだから。

 そして1時間ほどが経過しました。
 もうバイトに行かなきゃいけない時間です。まさに楽しい時間はあっという間です。そして、バイト後会えるかどうか聞いたら、用事があるからダメだとの事。残念ですが、まあいいです。連絡先をゲットできましたし、これからなんぼでもメールも電話も出来るじゃないですか。

 別れ際【まーちゃん】が、
 「【さてつ】さんってタバコ吸うんですか?」
 しまった、【まーちゃん】はタバコ吸う人嫌いなのか?
 「え?えー...吸います」
 「結構たくさん吸うんですか?」
 「え...」
 「吸うんですね。止めた方がいいですよ」
 「そうですね。彼女が出来たら止めるつもりではいるんですけど」

 そうして、自転車で去っていく【まーちゃん】。
 いい子です。
 マジで。
 そしてさてつは、浮かれ気味に帰宅するのでした。

'05 11.15 本屋のあの子4

 <前回のあらすじ>
 本屋の店員【まーちゃん】に一目惚れたさてつ。勇気を振り絞って電話番号とメアドを渡した。次の土曜日、短いながらも【まーちゃん】と初デートする事ができた。電話番号を教えてもらい、1人浮かれて帰路に着いたのだった。

 書き漏らしてましたが、彼女2月生まれで学年的には3つ下でした。誕生日は聞けませんでした。
 とにかく途切れがちでうまく話が出来なかった事を悔やみつつ、とりあえず今日のお礼をメールしてみる。ついでに今日聞けなかった次回の約束などを。
 仕事が暇なので、平日の夜でも空いてます。食事でも行きませんか。
 なんて、必死さが感じられます。
 昼送ったメールがなかなか帰ってこず、もしかして電話番号は嘘だったのか知らんと思っていたところ、メールは夜になってから返って来ました。バイトでしたね。そういえば。
 『(9月)16日の19時半過ぎなら多分大丈夫だと思います』
 『食べ物は何が好きですか?食べられないものとかあります?』
 『お寿司とか肉とか野菜とか、わりとなんでも好きです。辛いのが少し苦手ですが』(ママ)

 寿司?
 肉?!
 二度目に会うのに、寿司や肉はいきなりヘビーだな。
 これは寿司か肉を食わせろと言う事なのでしょうか?可愛い顔して、結構きついっす。【まーちゃん】のメールは真意を図りかねます。もちろんそんな事本人に聞ける訳もありません。金銭的に余裕が無いというのもありましたけど、ちと初めに無理をしても後が辛いでしょう?毎回肉とか食う訳にも行きませんし。
 ということで、パスタ屋はどうか?と聞いてみたところ、それでOKとの事。ほっとしました。

 会社でこの話をした所、
 「肉が好きだって言ってるのに、なんでパスタや?おかしいやん。そら、焼き肉屋行かんといけんよ」
 「やっぱり、そういう意味だったんですかねえ」
 「それに焼き肉や鍋ってのはいいよ〜。一つの鉄板や鍋を二人で囲んで食べる事によって、愛情が生まれるんよ。取り分けたりしてな」
 「ええ!そうなんすか。失敗したな〜」

 そんな事言ってももう後の祭りなので、おとなしくパスタ屋にしました。肉屋はその次に行けばいいですし。

 この週、仕事で何かすごく落ち込んだことがありました。なんで落ち込んだのかもう忘れちゃったんですけど、こんな時は【まーちゃん】と電話して気を晴らそうと思い、いきなり電話かけてみました。
 俺はメールよりは電話、電話よりも少しの時間でもいいから会うほうが良いという考えなんです。流石にいきなり会うわけには行かないですからね。
 プルルル...
 出ない。
 ダメか...
 ますます落ち込んできたよ。
 と、その時メールが届きました。
 仕事とバイトがかなり忙しく、不規則な生活なので出来れば電話はかけないでくれとのことでした。
 彼女はマンガ家といっても、連載を持っている訳では無く、出来がよければ季刊誌に載せてもらうという形で仕事をしているそうです。つまり3ヶ月に1回の締め切りがあるって事です。その締め切りの一ヶ月前の、編集部内コンペに通ればめでたく掲載されるというシステムらしいです。そして、コンペの締め切りが今月末(当時)なのです。徹夜もしてるみたいで、電話出来ないのはしょうがありません。それでも5分とかは出来るんじゃないのと、思いますけどそこはぐっと我慢です。

 それにしても彼女からのメールは、なんか冷たい感じを受けます。毎回メールが帰ってくるわけでもありませんし、レスポンスも決して良くは無いんです。
 これは全然脈が無いんじゃないかと。いろんな人に相談すると、
 会ってくれるって事は悪い印象は与えてないはず。むしろいい流れなのでは?
 と励まされる。
 そんなに頻繁にメールを送ってるわけでは無いんですけど、まだ、一度会ったきりですからね。忙しいという事だしね。

 さて2回目のデートの日がやってきました。平日の金曜日ですがもちろん今日は定時上がりですよ。ええ。即効かえって、準備をしなくちゃいけないですから。
 手紙(というかメモ)を渡した日を入れて、3週連続【まーちゃん】に会えるという幸せ。なんかちょっと幸先良いですよ。

 知り合ってから何ヶ月もだらだら会い続けると、恋愛感情には成りにくい。最初の2,3ヶ月が勝負だぞ。と入れ知恵をされました。
 なるほど。そういうもんか。となると来月(10月)末くらいには勝負に行きたいところである。このまま1週間に1度のペースで会うというのは俺としては足りないような気がするけど、ちょっとの時間でも話す機会があればな。電話でも出来ればいいんだけどね。

 さて、家に帰って準備をしようかというとき、研究のいつもマージャンをしてる面子が
 「マージャンやろうぜぃ」と悪魔のささやき。
 もちろんマージャンなんてこの際どうでもいいんですけど、会場は毎回うちでやるのが恒例になっており、ジャン卓とジャンパイがうちにあるんですよ。
 「あー、今日は都合悪いんですよ。出かけなきゃならないんで。面子が足りてるならうちから道具持ってっていいですよ。鍵開けときますんで」

 そしてさてつは、そそくさと支度をして待ち合わせ場所に向かったのでした。
 前回のようにはならないように、話が途切れずスムーズに話が出来ればよいのだけれど。

'05 11.19 本屋のあの子5

 <前回までのあらすじ>
 本屋の店員【まーちゃん】に一目惚れたさてつ。勇気を振り絞って電話番号とメアドを渡した。こうして下手なマンガにもならないような出会いがあり、2度目のデートの日がやってきたのだ。

 前日、映画【いま、会いにゆきます】を見て、号泣した俺。
 否が応にも気分が高まってます。
 今日はこのネタで盛り上がれるだろうか。

 待ち合わせ場所に5分前に到着。
 初日の教訓が生かされてます。
 更に、前回来てくれたのだから今回も来てくれるに違いないだろうと、結構気持ちに余裕があります。
 ぼんやり待ってるとメールの通り、19時半過ぎ【まーちゃん】がやってきました。

 「おくれてごめんなさい」
 なんて紋切り型な感じで言われたけど、ちょうど30分過ぎくらいだったので、
 「時間通りですよ」
 なんて男気たっぷりで返す俺。そんなこんなで、パスタ屋に向かいます。
 そのパスタ屋は、待ち合わせの場所のすぐ向かい側だったんですけど、もっとバイト先に近い場所で待ち合わせすれば良かった。そしたら、歩きながら話したりなんかして、ちょっと距離が近くなるかもしれないじゃないですか。メールで俺が待ち合わせ場所を決めたのですが、まさかこんな店のまん前とは思っていなかったですよ。

 店が2階にあるため、エスカレーターで登る。
 「お腹すいてますか?」
 「いいえ、あんまり・・・」

 !!
 飯の約束してたのに、腹が減ってないんじゃ、盛り上がる物も盛り上がらないのでは?
 やはり、ここはお酒とかの方が良かったのだろうか。
 でも全くお酒が飲めない人だったら困るしな。

 「え、あ、そうなんですか。じゃ、店を変えましょうか?」
 予想外の展開に、こう切り出してみるさてつ。機転を利かせます。

 「ここ入らないなら、私帰りますよ」

 !!!
 何ですってー?
 あまりにも手厳しい一言。
 今考えると、1時間ほど会って話しただけの俺に対し、まだ警戒心があったのかもしれません。
 もしかしたら、単に飯食わせてほしいだけの存在なのかもしれないですけど。
 それにしても、もっと他に言い方あるんじゃないでしょうか。
 こう言われてしまったら、ここ入るしかないじゃないですか。
 「じゃ、じゃあここに入りましょう。ここでいいです」

 そそくさと店内に入り席に着く。
 なに食べるか熟考に入る【まーちゃん】。
 結局ドリアを選択したようです。

 それにしても飯を食べるって言ってもせいぜい1時間位じゃないですか。喫茶店とかなら数時間いてもいいと思いますけど。
 それでこっちは飯を食ったらどこに行こうかな。などと思っていたわけですよ。こっちは。
 それなのに場所を変えるなら帰るの一言ですからねえ。いったいこの後どうしたらいいのでしょうか。

 実は店の地下にゲームセンターがあるのですけど、帰りに一緒にプリクラをとりたいななんて思っていたのです。
 飯食って1時間やそこらでさっさとわかれるのも寂しいですが、プリクラを撮れるならまあ、満足できるかもしれません。
 ホントは普通のカメラで彼女の写真をとりたい所ですけど、いきなり一眼レフカメラなんか取り出したら、引く事間違いありません。どんびきっす。

 長くなるので一旦切ります。
 続く!

'05 11.19 本屋のあの子6

 デート2回目の続き。

 さて、食事をしながらそれなりに話しをしていき、とりあえず聞こうと思っていた、好きな男性のタイプなんか聞いてみました。直球勝負です。

 「両親の仲があまり良くないので、恋愛や結婚に対して興味が無いんですよね。ただ、男性のタイプは”誠実”な人でしょうか」
 「え?誠実なだけでいいの?」
 誠実さにはちょっとばかし自信がありますよ。
 「誠実っていってもいろんな意味があるじゃないですか」
 ははあ。そんなもんですか。あまりピンとこないですけど。
 「恋愛に興味ないって、でも、あれでしょ?描いてるマンガのジャンルって...」
 「それは、やはり少女漫画なんで(恋愛物ですよ)」
 「ですよねぇ」

 ちなみに彼女は漫画をあまり読まないそうなんで、映画の話題を振ってみました。少女漫画の話はわかりませんし。

 「【いま、会いにゆきます】見ましたか?」
 「いや、見てないですけど、なんであれ【黄泉返り】と同じ人がやってるんでしょうね」
 俺はその映画を見ていなかったのですが聞くと、同じような内容で、武内結子が主演しているそうです。
 いや理由なんて知る訳ないっす。

 「映画は良く見るんですか?」
 「はい。でも、また冷めてるって思われるかもしれませんけど、マンガのストーリーの参考にする為に見てるんですよ。映画で泣いたりすることは無いですね」

 冷めてます。
 ええ、かなりがっつり、冷え冷えです。
 どん冷えっす。
 なんかこの子、俺と合わないんじゃないかと思い始めました。
 夢見がちなリアリストの俺としては、もっと感情豊かな感じの人が好みなのですよ。
 一緒に映画を見て涙を流したりしたい訳ですよ。

 んで、俺はパスタをすっかり完食しまして、【まーちゃん】の方を見てみると、ちびちびとあまり美味そうでなくドリアを食べてます。確かにお腹は空いていないとは言ってましたけど、やっぱり寿司とかの方が良かったのでしょうか?

 「大丈夫ですか?なんかあんまり進んでないみたいですけど」
 「大丈夫ですよ。実は、男の人と食事をすると、食欲が無くなっちゃうんですよ」

 なんですか。それ?
 あまり聞いたことの無い症状です。

 「やっぱり、あのメールは肉や寿司を食べたかったって事なんですか?」
 ずばり聞く俺。
 「いや、あれは単に好きな物を書いただけで、そういう意味じゃないんです」

 どうもしっかりしてるように見えて、実はかなり天然系なのかもしれません。
 男の前では食欲が湧かないとか、恋愛に対してあまり興味がもてないというのは、実はあまり男に対して免疫が無いからなのではないだろうか。
 かなり好意的に解釈をしてみる。

 話題がフッと途切れた時、【まーちゃん】が超ヘビー級のボディーブローを放ってきました。

 「さてつさんってヲタクですか?」
 ぐはぁっ!!
 「え...な、なんでですか?」
 「あの時(手紙を渡した時)他のバイトの子がさてつさんに気付いていたらしいんですけど、ヲタクっぽかったって。私は全然見て無くって記憶に無いんですけど」

 そもそも、自分がヲタクかどうかっていうのは自分でなかなか言いにくいじゃないですか。
 俺自身はもともとヲタクじゃないと思っていた訳ですが、自動車部の人たちは間違いなく俺をヲタクと思っているはずです。
 そういう意味ではヲタクなんでしょう。
 認めたくは無いですが。
 強く否定してもかっこ悪い。
 ありのままの評価を受け入れようと思ってはいたのですよ。
 しかし、ほぼ初対面同様の人にまでそう見られていたとは。
 そもそも俺はいったい何ヲタクなんですかね?
 PCをいじったりHP作ったりするけど2チャンネルは見ませんし、知識もほとんど素人だし、アニメは見ますが渋めで自分の好みの物を年に2本くらい物色するくらいですし、ゲームは高校時代を境にほとんどやらなくなったし、美少女ゲームやその手のアニメには嫌悪感すら覚える性質ですし、マンガは好きですけどいわゆる萌系とはかけ離れてるラインナップですし、フィギュアに全く関心ありませんし、車に関しても知識的には一般の人とさほど変わらない程度ですし、せいぜいヲタっぽいのは自分のHPにアニメ調の女の子の絵を描いてるってくらいですよ。あと、メガネの似合う女の子が好きだってくらいですよ。

 「ヲタクの人はダメなんですか?」
 「バイトしてると、そういう美少女系の表紙の雑誌とか持ってくるお客がいるんですけど、そういうのはちょっと...」
 「そういうのには全く興味無いですね。...アニメはみたりするんですけど、そういう意味ではヲタクかもしれません」

 嘘は付きたくないんで、軽くカミングアウトしてみました。
 それにしても、どうやら【まーちゃん】はヲタクではないようです。むしろヲタクはダメっぽいです。それは普通か...
 そういえばさっき、
 「さてつさんは、ゲームとかやるんですか?」
 なんて聞いていたのは、俺がヲタクか探りを入れていたのだろう。
 【まーちゃん】自身あまりゲームをしないって言ってたのに、あの質問はあまりに不自然だった。今考えると。

 まだ続くので一旦切ります。
 続く!

'05 11.19 本屋のあの子7

 デート2回目の続きの続き

 食事が終ったが、場所を移動すると言えば帰るといいかねません。それだけは避けたいところですので、他愛も無い話を続けるが、やはり間が持たないので、追加注文をすることに。

 メニューを真剣に見て、熟考する【まーちゃん】。
 せいぜいデザートなんて数種類しかないんですよ?そのあまりの真剣さがなんか可笑しくって、ずっと見ていたんですけど、やはり彼女の伏せ目がちな表情がすごく可愛いなと思ったりしてました。
 「おごってくれますか?」と【まーちゃん】
 「はい。いいですよ」

 もちろん初めからそのつもりだったんですけどね。俺のほうが無理に誘っているわけですし。
 それにしても、結構現金な子なのね。ちょっとがっかりしたけど、その分しっかりした子なのかも知れません。金銭感覚もしっかりしてるしね。
 男性に対して、あまり免疫が無そうなので、もしやと思い
 「高校は女子高だったんですか?」
 と聞くと、そうだとのこと。すごくモテたんだろうと思っていたけど意外とそうでも無いかも知れません。このガードの高さと、気取ら無いある意味素直な彼女の性格に納得がいきました。

 俺としては徐々に彼女と親しくなれればと思っているわけですが、お互い敬語で話してるし、なかなか距離は縮まらないんですけど、大分リラックスして話すことが出来るようになって来ました。

 「【まーちゃん】は人と付き合うのを裂けてるみたいに感じるんだけど、好きでもない人とは付き合えないの?それとも付き合ってる人がいなければ、そうでもなくても付き合えます?」
 と、ずばり聞いてみた。
 「別に付き合えないって事は無いですよ」
 と答える【まーちゃん】。その割にはすげえ鉄壁ガードが見える気がしますけどね。

 今度は【まーちゃん】が
 「実際会ってみて、がっかりしましたか?」
 最初何のことか解らなかったが多分、外見しか知らないで手紙を渡したけれど、実際会ってみるともちろん想像と違うわけで、幻滅したんじゃないかと言う意味であろう。会わないでいると想像はどんどん膨らんでいくわけで、相当美化されちゃいますよ。確かに。
 会社の先輩にも同じ事言われたな。
 まあ、今回会ってみてかなり想像とは違いましたが、マンガ家ということで、ヤオイ系同人誌とか好きだったり、描いていたらどうしようかと思っていたんで、そうじゃないっぽいんでそういう意味では安心してますけど。とは口を裂けてもいえませんが。

 「俺の印象はどうですか?」
 ついでとばかりに、気になってた事をきいてみました。ちょっとは誠実っぷりをアピールできたでしょうか。ちょっとでもいい人だなと思ってくれてたら、なんて淡い期待をしていたんです。

 「初めに(スタバで)会った時と変わりませんよ」
 あ、そうですか。微妙な発言だな。印象がいいのか悪いのか解らないし。でもちょっとそこまで突っ込んで聞けませんでした。
 「実はあの日(俺が手紙を渡した日)が、1階勤務の最後で、次の日から2階に移ったんですよ」
 あれ以来あの本屋には入ってなかった俺は、
 「え?そうだったんですか。もし1階にいなかったらきっと諦めてましたよ。あの時もかなり渡すか渡さないか迷ったくらいですから」
 「滑り込みセーフでしたね」
 あ、そうっすね。というかこのセリフは肯定的に受け取っていいのでしょうか?

 「マンガの方はどうなんですか?今月〆切ですよね」
 「これからがかなりきついんで、月末までは忙しくなると思うんですよ」
 え、それじゃ、しばらく会えなくなるってことっすか?
 「そうなんですか...でも、それが終わっても来月は本誌に載せるマンガの〆切があるんですよね」
 「編集部のコンペに受かったらそうなりますね。もしダメだったら今よりもっと暗いと思いますよ」
 コンペに通れば、下手したら来月も会えないという憂き目をみる可能性が。

 そろそろ頃合だと思いプリクラの話題を出してみます。もしかしたら今月いっぱい会うことが出来ないかもしれないので、せめてプリクラの1枚や2枚撮っておきたいというものです。
 「友達とプリクラ撮ったりします?」
 いまどきの若い子ならもちろんバカスカ撮ってるに違いありません。ところが、
 「いや、ほとんど撮ったこと無いですね。苦手なんです」
 と意外な答え。出足からつまづきましたけど、ここで引き下がるわけには行きません。
 「今日良かったら、プリクラ撮って来ませんか?」

 意外と書く事多いな。もう疲れてきた...一旦切ります。
 続く!

'05 11.19 本屋のあの子8

 デート2回目の続きの続きの続き
 ちょっと細切れにしすぎですか?不評なようなら後でまとめます。つーか疲れてきた。

 たっぷり10分くらい考え込む【まーちゃん】。
 ええ?そんなに嫌なら断ればいいじゃない。ちょっといたたまれなくなり、別に嫌ならいいですよ、と言おうとした時、
 「私、好きでもない人に誤解され(告白されたりす)る事が多いみたいなんです...プリクラを撮ったから、付き合えるみたいに思わないなら撮ってもいいですけど...」
 これは...撮ってもいいけど、勘違いするなよって事っすか。
 相変わらずきついっす。
 先ほどの『滑り込みセーフでしたね』発言も別に深い意味は無いに違いありません。そういう発言で相手を勘違いさせてしまう魔性の女なんですか。それともただの天然ですか。

 彼女がプリクラを撮りたくないというのは明らかです。しかし、今月会えないかもしれないという事を考えるとここは撮っておきたいです。

 【まーちゃん】のタイムリミットが近づいてきました。編集の人から電話が来るので、資料がある家で待機しなければならないらしいんです。10時には帰らなきゃならないとの事でそろそろ店を出る事にしました。
 プリクラですが、悩みに悩んだ末やっぱり撮る事にしました。
 俺は元来自分に素直な性格なので。
 撮るもの撮ったら、もう10時半です。待ち合わせが7時半だったことを考えると、3時間ほど一緒にいたことになります。前回が1時間と短かったので、かなり満足できました。

 次回はお酒を飲みに行きたいです。
 結構強い方らしいですよ。【まーちゃん】は。かなり酒に弱い俺としては、不安な面もあるんですけど、やっぱりアルコールが入った方が親しくなれると思うんですよ。

 なんかいろいろダメージをおいましたが、家路に着くまでに、一応メールを入れます。その中で
 『今回会って、結構話せて親しくなれたかなと思います』
 と言うようなことを書いたのですけど、
 『さてつさんが感じた、鉄壁は多分かなり強固だろうなと自分で思います』
 と返ってきました。
 直接俺の意見に返した言葉ではないとは思いますけど、親しくなれたと思ってる人と、鉄壁は強固だと答える人。どうも気持ちにギャップがありすぎる気がします。でも、好きじゃない人とじゃないと付き合えない訳ではないという事なので、もう少し彼女の性格を知る所から友達としてやって行くしかないようです。

 その後、
 『「出会って数日の人と即効で付き合うのは絶対無理」です。鉄壁です☆』
 と、メールが来ちゃいました。
 そこまで、念を押さなくても...
 でもこれはきっと、俺と付き合うのは無理だと言っている訳ではないですよね。それだけ身持ちが硬いと言うことは、やはりいい子に違いないんです。
 ダメ元で始めた割に、会って食事を出来るまでになったんですから、2ヶ月でどうこうという事じゃなく、のんびり考えてみることにします。まだ、再度告白するほど思いつめてるわけじゃありませんしね。

 かなりダメージを受けながらとぼとぼと部屋に帰ると、うちの部屋で本当に麻雀やってた。家主がいないと言うのに。
 そしてまさかこんなに凹んで帰ってきているという事は知らない彼らは、俺を冷やかす、冷やかす。
 ちくしょー

 その日の麻雀は俺が入って早々、上家が東1局で親っパネ2回あがったのに、その半荘で俺がTOP(上家は2家)になったり、俺が7順目で面前清一を聴牌(というかフリ聴でした。だって変則7面張だったんで。3面張しか見えてませんでした)したりで、それ以来、【まーちゃん】はあげまんだと専らの評判です。

 本屋のあの子 - 2回目のデート編 終り

'05 12.11 本屋のあの子 閑話休題

 久しぶりの更新と言う事で【まー】ちゃんネタにします。と言っても、後に【冬の1ヶ月間】と呼ばれる(俺が言ってるだけだが)のお話しです。早く現在状況まで追いつきたいので、地道に書いていかねばね。

 前回パスタ屋で【まー】ちゃんから大ダメージ受けた【さてつ】。  【やー塩】氏に  『きっつー。それ言われた時点で俺が帰るね』  と言わしめた程の冷遇ぶり。
 映画観るのはマンガ描くときの参考にするため観る。と言い切る【まー】ちゃん。
 俺と会うのもそれの延長なのかもしれません。
 へこむわー。

 さて、そんなこんなあった時、会社の先輩なんかと【まーちゃん】関係の相談をしていたのですけど、その会場となるのが近所の焼肉屋さんだったりしました。そこには笑顔の可愛い女の子が働いていて、女の子の意見を聞くのも必要だろうと、なんだかんだ絡んでいたのですが、主に絡んでいたイケメン【ケイ】さんがその女の子に、
 「友達になってよ」
 と言い、
 「いいですよ」
 と返答されました。

 流石イケメンだとこうも簡単に話が進むのかと、非常に訝しく思ったものです。
 しかし、その日にメアドをゲットする事は出来ず、その後何度か目にそこの焼肉屋に行った時の事。

 「この間、メアド教えてくれるって言ったよね?」 とイケメン【ケイ】さん。
 流石言い方がそつないぜ。俺ならその日駄目だったら、諦めちゃうかもしれないな。
 って、ええ?なんで俺を指差してるんすか?あたかも俺がメアド欲しいってアピールしてたみたいじゃないですか。俺はメアド欲しいとか一言も言ってませんし、俺には【まーちゃん】がいるんですけど。かなり厳しい状況ですけどさ。一応。

 「ちょっと待っててくださいね」
 と言って店の奥に戻っていく彼女、仮に【ハラ美】ちゃんとしましょう。焼肉屋ですし。
 再び現れた時【ハラ美】ちゃんはアドレスを書いた小さな紙切れを持っており、それを俺に手渡しました。そして、絶対メールくださいね。と一言。

 やっぱり俺なんすか。可愛いとは思うけど、【まー】ちゃんとの決着がつかない事には乗り換えるなんて器用な事俺には出来ません。もし【まー】ちゃんと会う前であれば、喜んでメアドを頂いて頑張っちゃったかもしれませんね。
 ううーん、でも正直言って性格は【ハラ美】ちゃんの方が合いそうな気がします。いつも笑顔で明るいですし、いい子だと思いますよ。ただ彼女19歳なんですよね。

 それでもまあ、絶対メールしてね♪という殺し文句まで頂いちゃった訳で、メール位はする訳なんです。
 【まー】ちゃんとは1週間に1回メールするかしないか、そしてしたとしても返信が来るとは限らないというのに対し、【ハラ美】ちゃんとは毎日1往復はメールのやり取りがあるという状況が3週間くらい続いたでしょうか。
 ただ俺の仕事が終わって家に帰り、寝るまで【ハラ美】ちゃんは仕事中。俺が仕事に行く頃【ハラ美】ちゃんが寝るという、全く生活時間が間逆で、更には焼肉屋の定休日が無いらしく、一緒に遊ぶ事もままなりません。
 そして、たまにそこの焼肉屋に行った後のメールは
 『今日はお店に来てくれてありがとうございました』
 で始まるんです。
 キャバクラかよ。ってのが俺の印象。

 いい子っぽかったけど、【まー】ちゃんをなんとかしようと思っているときなのにこの状況は良くないと思い、メールを出すのやめてみました。俺がメールしたい相手は【まー】ちゃんな訳で。っつーか、下心パワーがなければ好きじゃない女の子とメールなんて続きません。めんどくさいし。
 そしたら、普通にメール来なくなりました。まあその程度の付き合いって事なんですね。

 それにしても若い子のメールはなんで“わ”とか“あ”とか小さくなってるんでしょうか。
 『ぉはょぅ』みたいに。
 おじちゃん普通にびっくりしちゃったよ。

'05 12.14 本屋のあの子9

 さて、そろそろ帰省の準備など始める時期ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。いいかげん現状に追いつかなければ、正月休みに突入してしまい、室蘭に行ったときに突っ込まれたら返答に困ると言う状況に陥りますので、帰省する前に書き上げるため、巻き進行で行きたいと思います。よって今回は長文です。

 今気づいたんですけど、大事な事を書くのを忘れてました。
 確かに皆さんが言うように【まー】ちゃんの態度は冷え冷えな訳ですけど、前回会った時、
「滑り込みセーフでしたね」
 と言うせりふのあたりに、
 「先月だったら会う時間たくさんあったんですけどね」
 と言われてたんです。なんかこれ結構好意的発言ととってもいいじゃないですか?
 滑り込みセーフだった≒こうやって会える様になれて良かった
 先月だったら会う時間あった=時間があれば会ってもいいんだけど≒時間があれば会いたい
 みたいなさ。
 ええ、こんなの俺の妄想だって解ってますとも。でもあんな状況でもう一度会おうと思うには勘違いでもいいから突っ走るパワーが必要なんすよ。この一言が俺を救ってくれてるんです。

 9月は編集部コンペの〆切があるのでもう会えないなんて言われちゃいまして、軽くへこんでいたのです。でもまあ、息抜きで1時間お茶するくらいの余裕や、電話の10分や20分くらいあるでしょう。そうお気楽に考えていた訳ですよ。なにしろ全くの他人と知り合いになれたのですから。それに、俺が【まー】ちゃんの事を好きとまでいかないにしろ、少なからず好意を寄せている事を彼女は知ってる訳ですから、悪い気はしないと思うんですよ。よほど俺のことが駄目であれば話は別ですけど、それなら会ったりしませんよねぇ。

 ある日会社で凹む事があり、このすさんだ心を【まー】ちゃんと話す事で癒そうなんて思って、初めて電話をかけてみたのですよ。その時は話が出来たらラッキーだなと言うくらいに思っていたんですけど、結局電話はつながりませんでした。数時間後【まー】ちゃんからメールが届きました。
 『今月は〆切とバイトで睡眠不足です。できたら電話はかけないでください。あと電話は苦手なんで出来ればメールでお願いします』

 すみませんすみません。そこまで仕事が大変だとは思ってませんでした。確かにクリエイティブな仕事と言うのは時間をかければ完成すると言う物でも無いでしょうから、彼女にとって今が一番大変な時期なのかもしれません。この状況では息抜きに1時間お茶とかはかなり無理そうですけど、ここは大人の理解力を見せなければと言う事で、俺のツマラン悩みなんかは置いといてメールもちょっと控える事にしました。
 今月末の〆切が終わってしまえばまた会える訳ですから。

 更に1週間ほどたちました。俺には1ヶ月にも感じられたのですが、今確認したらせいぜい1週間だった。
 給料日も過ぎ、〆切というのは30日ではなくて25日頃なのでは?という良くわからない淡い期待を込めてメールを送ってみたんです。

 『月末になりましたけど今は結果待ちですか?それとも追い込み中ですか?』
 『今激しく追い込み中で寝不足です』
 あわわ。すみませんすみません。とても会えるような状況じゃないですね。がんばって下さい。

 その1週間後10月になったのでメールを送って見ました。
 『10月になりましたけど、仕事は一段楽したんですか?』
 『ごめんなさい。担当さんの計らいで〆切が少し延びたので、まだ格闘中です。では』

 んー。そうなんですか、それじゃしょうがありません・・・
 その後何度かメールをやり取りしたのですが、
 『今は先のことを考える余裕がないので・・・』
 『まだトンネルから抜けきってないので程々でお願いします』
 などなど、とても好意的とは思えない返事の数々。もしかしたら前述のようによほど俺のことが駄目で、俺を避けてるのかもしれません。
 そんな事があったんで、うざがられても嫌ですし、相手の負担になっても嫌だったんで出来るだけ電話はおろか、メールすらも送らない日々が続いた訳です。
 そんなある日、例の関西弁でアドバイスくれてた先輩(岡山出身なんで仮に【ももたろ】氏とします)が
 「本屋の女の子とどうなってんの?いやー本屋の店員さんってのがええよなぁ」
 「いや最近さっぱりですよ」
 「でもメールくらいしてるんやろ」
 「してないっす」
 「きみなぁ、ほんまにねらっとんのか?」
 そう言われてみると確かにこれは【まー】ちゃんをどうにかしようという状態ではないな。
 だってー、しょうがないじゃない?向こうが忙しいんだからさあ。

 しかし、やっと
 『来週末のバイト明けの夜だったら(会うの)多分大丈夫です』
 とOKをもらいました。来週末と言えば10月15日だったのですけど、最後に会ったのが9月16日だということを考えると丸々1ヶ月も会えなかったことになります。そしてその日はちょうど川越祭りの真っ只中だったんですよ。
 いやー祭りを女の子とデートするなんて初めてのことかもしれません。バイト後ということで浴衣姿を拝む事はまず無理でしょうけど、いいんです。その雰囲気を二人で楽しむ事が出来れば。
 もしかしたら【まー】ちゃんが断ってばかりなのを気にして、わざわざこの日を選んでくれたんでしょうか。多分それは考えすぎですが。

 そんなこんなでウキウキしてた訳ですが、幾日かたってからの事です。珍しく【まー】ちゃんの方からメールが送られてきました。
 『すみません。15日ですがクレアモール(川越メインの商店街)が大混雑する川越祭りということをすっかり失念してました。できれば22日に変更したいんですけど』
 な、何だってー。いいじゃん混雑したって。一緒に祭りみようよ。一ヶ月ぶりにやっと会えるんだからさー。

 とは思ったんですけど、そんな事相手に言えるはずもありません。どうやら去年はそうとう混雑で歩く事もままなら無い状態、更にはバイトも相当忙しくかなりぐったりしたとの事。
 ほんとに更に1週間伸びると言うのは悲しかったですが、仕方ありません。まだ会えるだけいいじゃないですか。

 さて22日は、【まー】ちゃんが今まで焼肉屋に行ったこ とが無いと言っていたので、焼肉屋に行くことにしました。値段的にちと不安がよぎりますが、これでやっと【まー】ちゃんの行きたい所にいけるというものです。【ももたろ】さんの言うように、1つの網で焼肉を焼き、取り分けたりすることで二人の間に親密な雰囲気が作られるやもしれません。

 いつも通りクレアモールの公園で 待ち合わせして、牛角に行きました。
 どうも久しぶりと言う事で会話がぎこちない感じ。それはいつもそうなんですけど、どうも前回縮めた(と思ってる)二人の距離が、時間が開いた事と、【まー】ちゃんの冷たいメールによって一気に広がっちゃった感があるんです。正直、この人とうまくいく気がしません。なんていうか俺の好みは人に気を使えて、明るくて、いつも笑顔の子なんですけど、【まー】ちゃんは笑顔は見せてくれるんですが、根本的にあまり人付き合いのいい方では無い様に見受けられるんですもの。

 「こうやって会うのも1ヶ月ぶりですね。先週会えばちょうど丸1ヶ月で、ほんと会えなくて残念でした」
 「そうだったんですか?」
 なんかもう俺の片思いっぷりが伺える返答。
 「そういえば先週はお祭りでしたけど本屋は忙しかったですか?」
 「天気が悪かったんで、去年ほどじゃありませんでした」
 そうだったのか・・・数少ない会えるチャンスをみすみす逃しちゃったのかもしれません。
 「マンガのコンペはどうでした?」
 「駄目でした・・・担当さんがなかなか教えてくれなかったので、この間メールしたら言いにくくて言いだせなかったって言ってました。」
 「そうですか。それは残念でしたね」
 みたいな話しをしつつ、お酒を飲みつつ、肉を食べました。
 焼肉屋にきた事が無いと言う事で、適当に肉を頼んだのですが、タン塩がありませんでした。どういう事?焼肉屋としてタン塩がないなんて許されませんよ。こっちはめったにない機会でこうやって焼き肉屋に来ているのに、もう台無しですよ。

 話は変わりますけど、俺はカルビよりもサガリ好きなのですがこっちでは、サガリと言っても通じず、ハラミというそうですよ。

 酒を飲むと基本的に上機嫌になり、聞きにくいこともズバっと聞いちゃったりする俺ですが、この時もなんかズバっと聞いた記憶があります。何聞いたか全く覚えてないんですけど、例のごとく長考に入る【まー】ちゃん。
 あー、いいですいいです。言わなくて良いです。なんか無理そうだと感じ、最後まで聞けませんでした。
 多分、前回までは俺が前に付き合ってた彼女の話なんかをしてたので今回は【まー】ちゃんの恋愛話をがんがん突っ込もうと思ってたんで、きっとそれ関係でしょう。
 俺はすごく【まー】ちゃんが可愛いと思うんで(そりゃもう一目ぼれちゃうくらいに)、もてるんだろうな、もしくはもてたんだろうなと思っていたのですけど、彼女によると変な人に好かれるらしいんです。例えば中年のおじさんとかに。変な人の中に俺も入ってるのかも知れないけどな。
 そんで今まで付き合った事無いんだって。女の子のこの年(22)で付き合った事無いというのもかなりレアだとは思うけど、女子高出身とかだとそういう事もあるんでしょうか。そういう状況が全く解らないので想像すら出来ないけど。工大出身の俺からすると男がそういう状況だと、きっと彼女を作るのは難しいけど、女の子で同じ状況でも彼氏を作るのは難しくない気もするんだけどね。男はほら、なかなか垢抜けれないというか、おしゃれに目覚めたりするのも女の子が多いと思うし。
 彼女のガードの固さはそういう事がきっと原因なんだろうな。と言う事は恋愛に対してすごく幻想を持ってる可能性あるのではないでしょうかね。好きな人じゃないとお付き合いできませんとか、2枚目で金も持ってて外車に乗ってる人がいいとかさ。
 でも恋愛に興味が無いと言ってるので、別に機会が無かっただけなのかもしれませんけど。
 そして、恋愛に幻想を持ってるのはきっと俺のほうだよな。

 「【さてつ】さんは私といて楽しいですか」
 と【まー】ちゃん。いやいや、楽しいに決まってます。なんせ久しぶりですし、そもそも女の子と二人でどっかに行ったりすることが基本的に無いですからね。それが好みの女の子だったら尚更じゃないですか。
 「もちろん楽しいですよ」
 「そうですか・・・」
 そこで
 「【まー】ちゃんはどうなんですか?」
 と聞けばよかったんですが、へたれでびびりな俺がそんな事聞けるはずもありません。

 支払いは俺が出すつもりでしたが、【まー】ちゃんも払ってくれました。いやー全部俺持ちというのもきついなと思っていたんですよ。せこいですか。

 そんな感じで久しぶりに会ったんですけど、すごく盛り上がる事も無くそのまま別れ帰路に着きました。
 初めて行ったにしては焼肉屋はちょっと微妙な感じでしたが、お酒も入ったんでそれなりに会話を楽しめました。残念だったのはカウンター席だったので【まー】ちゃんが隣に座ったんですけど、そのせいで【まー】ちゃんの可愛い顔をあまり見ることが出来なかったんですよ。

 【まー】ちゃんの話もいくらか聞けましたし、心なしか態度も柔和になってきた気がします。あせってもしょうがないと思うことにしたんで、これからもっと会えば仲良くなれるんじゃないでしょうかね。今の関係は友達以上恋人未満ならぬ、知り合い以上友達未満なんで、なんとか友達までランクアップしないことにはね。

'05 12.18 本屋のあの子10

 いい加減クリスマスも近いと言うのに中々遅々として進まない本屋のあの子ネタです。地道に更新します。
 そして前回また書き漏らしている事がありました。やっぱり急いで文章書くとまとまりが無くてダメですね。書き漏らしも多いですし。
 書き漏らしと言うのは、いい感じで酔いが回ってきた時の事です。
 【まー】ちゃんはきっと好きな男じゃないと付き合えないんだろうな、と漠然と思ってるんだろうと思っていたのですけど、その辺の探りを入れようと、
 「【まー】ちゃんは頑固ですか」
 と聞いたんです。なんか押しても引いても全然反応鈍いんで俺ダメなんかなと弱気になってます。こうして会うときは大抵俺がお金を出すわけで、都合のいい人間に過ぎないのではないだろうか。
 「私は頑固では無いですけど、利己的だと思います」
 リコテキ?
 リコテキって何?

りこてき 0 【利己的】(形動)
自分の利益だけを追求しようとするさま。
(「大辞林 第二版」より)

 ああ、そうなんすか。自分でそれを言っちゃうと言うのもすごいな。
 「利己的な私から言わせてもらうと、【さてつ】さんと付き合うと私にとってどんなメリットがあるんですか?」

 ええー?
 め、めりっとデスカ?
 「アピールしてください」
 あ、あぴーるねぇ。
 えーと何があるんだろ。
 北海道案内できる。いろいろ外に連れ出してあげられる。ケーキを焼く事が出来る。俺セレクトのマンガについて熱く語れる。恋人を大事にする?そしてベタベタイチャイチャ大好き。

 なんかどれもたいしたメリットじゃないのでは...そしてこれらを【まー】ちゃんがメリット最後のはうそ臭いしな。いや、割と恋人を大事にする方だとは思うんですけど、マエカノは終盤ほったらかしだったしね。

 そんなこんな考えて、次会う時まで答えを待ってもらうことにしました。

 と、こんな宿題が出来ちゃって、ほんとに悩んだのですが、【長人】とかに聞くと、
 「めりっと?そんなもん無いだろ」
 と言われた。もちろん【長人】は悪意があってそういった訳では無いですけど。

 なるほど。それも男らしいな。人と付き合うのは好きだから付き合う訳であって、メリットとかそんな事考えて付き合う訳じゃないだろ。
 よし、これで行こう!

 会った2日後、『今週末会えないですか?』とメールを送ると
 『すみません。冷たいとは思うんですがこの前会ったばかりなので、今週末にまたというのはちょっと気がのらないです・・・』(ママ)
 うひょー。
 なんだろ、この冷遇っぷり。
 断るにしたって、もう少し言い方があると思うんですけど。凹みます。

 後日くじけていた気持ちをなんとか奮い立たせ、更に次の週のアポを取ってみたら『今度は昼から会える』という返答をもらいました。
 どこか行きたいところあるかと聞くと、映画に行きたいとのこと。いろいろ候補の中から『ティムバートンのコープスブライド』という映画を見に行く事にしました。

 なにせ、昼間会うのは手紙を渡した次の週、初めて会ったとき以来です。そしてその時は1時間と言う短い時間しか会えなかった訳で、まとまった時間で会えるのは初めてな訳ですよ。
 そりゃもう、気合入れていくしかないと言う事で、一張羅のジャケットに合わせて、前日の昼間に服を買いに行きました。

 実はこの日、自動車部の納会に合わせて関東OB会が開かれた日でありまして、前日筑波工場に転勤した同期が泊まりに着てたり、買い物行ったり、OB会の会場を間違えたり、OB会後結局大宮にすらたどり着けなかったり、朝までいたマンキツで【ぴろあき】と【wara】さんに置いてかれたり色々ごちゃごちゃと忙しかったんです。それで【まー】ちゃんに連絡取れずにいたんですよ。
 結局昼過ぎに会おうと言う事以外、会う時間、待ち合わせ場所等決めておらず、家に着いたのは朝8時半頃。流石にこれから連絡するにはちょっと早すぎるかもしれません。なにせ、【まー】ちゃんは仕事柄(マンガ家)不規則な生活を送っているらしいので。
 さて、マンキツでは一睡もしていなかったので相当眠かったのですが、今からなら2時間くらい寝られます。しかし寝てしまうとほんとに2時間で起きれるかかなり不安だったので、寝ないで風呂に入る事にしました。
 風呂に入ってると【まー】ちゃんからメールが届きました。
 『そういえば、時間とか決めてませんでしたよね。2時くらいに駅の券売機の辺りでいいですか?』
 2時?
 2時だったらあと3時間は寝れるな。それでお願いします。
 このまま映画なんか見たら、途中で寝てしまうのは必至です。そんな事になれば、2度と一緒に映画を見ることもなくなるでしょう。そうならないよう少しでも体力を回復させなくては。

 時間の5分前に一張羅で到着する俺。軽く浮いてる感は否めないけど、この際気にしないことにします。つーか俺がジャケット着ると普通にサラリーマンみたい。
 5分遅れで現れる【まー】ちゃん。時間にだらしない子なんでしょうか。とか思ってたら

 「今日の連絡無かったから、今日はこのまま寝てようかと思ってました」
 なんだってー?
 あぶねー!
 つくづく冷たいことを言ってくれます。
 脈が無いどころか、相当無理っぽい感ありありです。どういう気持ちで俺と会ってるんでしょうか。単に暇つぶしと言うわけではないでしょうけど。

 実は会社の組合の厚生行事(?)のディズニーランドのチケットを2枚持ってるので、次のデートの時誘ってみようと思っていたのですよ。そろそろ12月になるという頃合だったので、二人でいけたら一気に親密になる事もあるかもしれないじゃないですか?12月のディズニーですよ?周りはカップルだらけでしょうし、じゃ俺たちもみたいなね。でも、誘うのはもうちょっと先になりそうです・・・

 待ち合わせた駅から4駅ほど行った所が今日の目的地です。お洒落な感じのシネコンがあり、ちょっとしたショッピングモールと一緒になってて、開演時間までぶらぶらとしてたら、サルマワシのショーが始まったのでぼんやり二人で見てました。

 知りませんでしたけど今回見た映画は『ナイトメアビフォアクリスマス』や『シザーハンズ』と同じ監督だったぽいです。ストップモーションアニメだったのですが、中々楽しめました。
 【長人】曰く
 「それはいいセレクトだったな」
 だそうで。まあ、【まー】ちゃんが観たいと言った訳なんですけど。

 映画が終わったあと、飯を食ってショッピングモールをぶらぶらして雑貨屋なんかを覗いたりしました。
 店は既にクリスマス色に染まっており、否応なしにデート気分が高まってきます。しかし、でもきっとダメなんだろうな。という気持ちも常に付きまとってはいたのですけど、いいんです。その時楽しければ。

 雨が降ってきました。
 【まー】ちゃんと会う時はほんといつも天気悪いな。
 まるで今後の展開を暗示してるかのようです。

 「この後、もし時間があるなら飲みに行きませんか?」
 ダメ元で聞いてみるとOKとの事。
 よかった。せっかく昼から会ったのに、映画見て、食事するだけじゃ物足りな過ぎるものな。

 川越に戻り、俺が欲しかったマンガを買いに書店へ付き合ってもらう。
 目的の物を購入して、店を出ようとすると
 「【さてつ】さんて”何星人”ですか?」と【まー】ちゃん
 何の事言ってるのか解らなかったが、
 「いや、あの、細木和子のやつですよ」
 あー、四柱推命?だっけ?占いの奴か。
 「いや、知らないです」
 占い本コーナーに二人で行って調べてみると、俺は土星人マイナスでした。熱心に本の内容を読む【まー】ちゃん。
 「そういうの気にするんですか?」
 「まあ、参考までに」
 「ちなみに【まー】ちゃんは何星人なの?」
 「火星人マイナスです」
 ふーん。どれどれ。土星人マイナスとの相性は・・・

 『× 関わらないほうが良いでしょう』

 ショック!!
 ちなみに未年生まれ(俺)と、火星人マイナスの相性も×。
 こんなもの参考にしないで下さい。
 あなた、死ぬわよーー!!

 居酒屋に入り、例の宿題の答えを切り出しました。
 「前回会った時言われた、メリットのことなんですけど・・・」
 「ああ、あれですか(笑)」
 「いろいろ考えたんですけど、メリットないという結論なんですけど。ほんとはもっとアピールしたかったんですけど、それが【まー】ちゃんのメリットになるのかどうか解らないので」

 微妙に薄い【まー】ちゃん。もしかしたら、気まぐれで聞いただけで、別にそんなに回答を求めていた訳じゃなかったのでしょうか。
 言った後にふと思ったのですけどもしかしたら、びしっとアピールできたら俺にクラっと来てたのかもしれません。
 失敗したなー。

 そんなこんなで、いろいろ話をしながら、酒をがばがば飲んでいたら、案の定かなりフラフラで足取りがおぼつかないくらいまで酔ってしまいました。
 そして【まー】ちゃんも大分砕けた感じになってきました。どうやら本人が言うほどお酒は強い方じゃないのかもしれません。
 酔ってしまえば俺は怖い物なしです。次のデートで誘うのも無理かなと思ってたディズニーの話を、絶叫系乗り物好きだという彼女の話に乗って持ち出してみました。
 つーか今誘わないと、もう次の機会は無いかもしれないですし。いや、それよりも、もう誘わずにはいられません。都合よく絶叫系乗り物の話してたし、タイミングとしてはばっちり違和感無いですし。

 「1ヶ月先とかであれば、バイトも都合つくのでいいですよ」
 え、いいの?
 まじで?
 そして、1ヵ月後って12月ですけどその時期ってクリスマスムード満点のディズニーですけど、いいんすか?
 しかも、12月は原稿の〆切があるのではないのですか?
 「じゃ、12月7日にしましょう!なんとなく。水曜日ですけど俺有給取るんで」
 と、なんとか1ヶ月先のディズニーの約束を取り付けることが出来ました。やったね。

 それにしても、俺、なんでこんな無理そうな反応をしている人に頑張ってるんだろ。性格は全然好みと違うんだけどな。
 そして【まー】ちゃんはなんで無理そうな態度を示してるのに、会うのOKするんだろな。

 いよいよこの話も佳境になってきました。以下に簡単に【まー】ちゃんと会った日をまとめてみました。時間かかってる割にあまり会ってないのですよ。メールもほとんどしてないし。

  −09月−
-- -- -- 01 02 03 04 :手紙渡す
05 06 07 08 09 10 11 :スタバで顔合わせ
12 13 14 15 16 17 18 :パスタ屋で撃沈
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

  −10月−
-- -- -- -- -- 01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16 :川越祭りだが会えず
17 18 19 20 21 22 23 :焼き肉デート、メリットは何?
24 25 26 27 28 29 30
31

  −11月−
-- 01 02 03 04 05 06 :映画、飲み、ディズニー誘う
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

'05 12.21 本屋のあの子11

 なんだかんだ言って、前回一緒にお酒を飲んでちょっと近づけたかなといった感じです。ディズニーもOKもらったしね。

 ディズニーの前にももちろん【まー】ちゃんと会うわけなんです。流石にいつも飯食ってさいならというのも寂しいもんです。
 そういえば【まー】ちゃんと初めてスタバで会った時彼女、カラオケが好きと言ってたな。
 と言う事でカラオケに誘いました。返事は20日ならOKですよとの事。なんかちょっと運気が上向きになってきたのかもしれません。
 それはそうと二人でカラオケってどうなんでしょうか。結構微妙ですよね。彼女は友達と二人で行くことが多いと言っていたけど。
 だって、自分が歌ってる時はもう1人は曲を探しているわけですし、会話する暇が無いじゃない?
 そんなこといっても、今年に入ってから生まれて初めて1人カラオケやったことありますけど。あまりに暇だったんで。

 約束の11月20日になりました。会うときは大体2週間に1回といったペースです。というのも前回もらったメール『この前会ったばかりなので、今週末にまたというのはちょっと気が乗らないです・・・』がかなり効いている事は否定できません。
 2週間に一回という事は、ディズニーが12月7日という事を考えると、タイミング的に今日がディズニーまでに会える最後の日の可能性があるわけです。本来ならここでびしっとカッコいい歌の一つや二つ歌ってくらっとさせたい所なんですけど、大学入ってからレパートリーほとんど増えない、増えても懐メロ、もしくはアニソンで、大学時代から今まで全くTV観ないというどうしようもない状態。最近の歌に全く興味が湧かないと言うのは、年を取ったって事なのでしょうかね。
 しょうがなくいつも通りの感じで懐かしめの歌ばかり歌ってきました。
 流石にマシンガンズは遠慮しておきましたけど。
 【まー】ちゃんの歌声は女の子っぽくて良かったすよ。何歌ってたか忘れちゃったけど、平井健とか男性ボーカルの曲も歌ってました。女の子は男性ボーカル女性ボーカルどっちも歌えていいよなあ。
 その他にも古めの曲とか結構歌ってて俺に気を使ったのかなーと思い、そう聞くと違うとの事。
 年の離れた兄弟がいるそうなので
 「お兄さんの影響なの?」ときくと
 「違いますよ」
 と、さもあり得ないといった風。そんなに強く否定しなくてもいいんじゃないですかね。
 高卒の同期の【もやし】なんかXの紅を歌ってたぞ。19歳なのに。俺でさえ、世代じゃな一つーの。

 食事をして、2時間ほど歌って本日は終了となりました。
 案の定会話は殆ど無く、しかも席とモニタの位置上【まー】ちゃんの顔をあまり見られなかったし、かっこよくびしっとくらっとさせられなかったので、非常に不満でした。やっぱ二人でカラオケはないよなー。

 その夜布団に入った後、どうも寝付けません。
 数少ない【まー】ちゃんと会う機会なのに、カラオケが思ったほど満足出来なかったというのももちろんあると思うんですけど、どうもそれだけじゃない気がします。
 12月7日まで会えなくてもしょうがないなと、思ってたけれどもう一度その前に会いたいなとか、一緒にディズニー行く事とか考えて結局その日はベッドに入ってから3時間眠れませんでした。

 この時思ったんです。
 あ、俺【まー】ちゃんの事好きなんだ。と。

 どう考えても性格は全然タイプではありません。
 派手な人ではないですけど、ちょっと冷たすぎるんです。
 顔は確かに一目惚れした程ですから、俺のタイプな訳ですけどもっと可愛い子がその辺を歩いているわけですよ。室蘭とは違って。
 まだまだ【まー】ちゃんの事は知らない事ばかりで好きだというのも俺のポリシーに反するんですけど、これは理由なんて無い事なのかもしれないな。
 もっと【まー】ちゃんのことを知りたいですし、このままの状態ではずっと解らないままなんじゃないかと思うわけですよ。

 初めから、俺が【まー】ちゃんに対して好意を持っているというのは彼女も知ってる訳で、それでいて何度も会ってる訳ですし、全く脈が無いわけではないと思うんです。
 彼女の態度を見ているとそうは思えないんですけど、友人や先輩達がそう言ってるのできっとそうなんです。
 第一、別に答えを急いでいる訳じゃなくって言いたいから、俺、きっとディズニー行って二人の気持ちが盛り上がってきたところで告白しようと、そう思うんですよ。

 とにかくもう一度会いたいと思い『ディズニーの計画を立てよう』とかいうメールを送り12月4日に会ってきました。ディズニー3日前です。
 ホントはおされなバーに行く予定だったのですが、忘年会シーズンに突入しており貸切で入れず【まー】ちゃんにおされなバーガーショップを教えてもらってそこで相談してきました。

 気持ちは大分高まってきました。12月です。クリスマスも近づいてます。きっとクリスマスに告白とかがタイミング的にはBESTなのかもしれないっす。その気が無くても雰囲気でOK貰えるかも知れないっす。しかし今月末は【まー】ちゃんの仕事の〆切があるはずなので、9月のように月末全く会えなくなる可能性がある訳です。というかその可能性はかなり高いと思われるんです。当然クリスマスは月末なので会えるかどうかわからない日に賭けるわけにはいきません。なにより俺がクリスマスまで待てそうにないっす。

 【まー】ちゃんは絶叫系が好きだと言う事でディズニーシーよりもディズニーランドの方がいいだろうと思っていたのですけど、この日ディズニーシーに行きたいと言ったのでシーにすることにしました。アトラクション少な目ですが、『カップルが楽しめるならシーの方でしょう』とは高卒の同期【囲碁】の弁。これはますますもって都合が良いっす。

 俺の腹が決まりました。と言う事でこの日はわりと短い時間で別れました。
 次回いよいよクライマックスっす。

  −11月−
-- 01 02 03 04 05 06 :映画、飲み、ディズニー誘う
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20 :食事、カラオケ
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

  −12月−
-- -- -- 01 02 03 04 :バーガーショップでディズニー会議
05 06 07 08 09 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

'05 12.29 本屋のあの子12

 今日帰省するのに本屋のあの子を更新してないというピンチを迎えている【さてつ】です。あと2時間で書ききらなくては。年賀状は実家で作る事にします...
 先日【おでん】と電話した時、
 「なんで【さてつ】さんはひとり【コンビニファイト】やってるのだろう?」
 「クリスマス暇なんですよね?麻雀しますよ」
 「【さてつ】さんの狙ってる娘って地雷ですね。【さてつ】さん地雷踏んでますよ」
 とかさんざん言われた。

 また、【まー】ちゃんの冷たい反応ばかり書いているせいで、なぜその娘が良いのか疑問に思ってる人も多いみたいです。俺としては少しづつ【まー】ちゃんのいい所を書いていって、だんだん仲良くなりハッピーエンドという流れを考えていたのですけど、実際【まー】ちゃんと会うたびに凹んで帰って、
 「もうだめなのかな・・・」
 などと始まってもいないのに思いながら書いているのが原因と思われます。
 ま、理屈じゃそうなんですけど、惚れた弱みです。理屈じゃないんです。
 そういえば会社で派遣の人(男)に言われました。
 「女の子は突然なにか自分に素敵な事が起こる事を潜在的に望んでいるんだ。だから突然話しかけて、仲良くなったって事は、ジャイジャイにすごく有利なんだぞ」
 なるほど。俺はいきなりの接触でてっきり引かれるとしか思っていなかったけど、それからも何度か会ってくれているわけだし、けして脈が無いわけじゃないんだな。と思うことにしました。
 それでは前回からの続きをどうぞ。


 例の会社の先輩【ももたろ】さんに、
 「そろそろクリスマスも近づいてきてるねー。どうするの?」
 「んーやっぱりクリスマスに告白するのがいいんですかね」
 「そらそうやね。そしてメリークリスマスやね」
 「今度ディズニーに行くんで、その時に言おうと思ってたんですけど。きっとすぐに返事こないでしょうし。第一クリスマス会えるかどうか解りませんから」
 「告白してからクリスマスか。それもいいね。まさにメリークリスマスやね」
 なんかすごいプラス思考だな。この人。

確かに、クリスマスと言うシチュエーションは男女の距離を縮めるのにもってこいです。俺の気持ちを伝えるのはやはりクリスマスの方がいいのではないだろうか。しかし、

1:【まー】ちゃんの本業が忙しく12月末はあえない可能性が大
2:クリスマスに告白と言うのが、”いかにも”っぽくて嫌
3:クリスマスまであと3週間。それまで待てない

 と言う理由から却下であります。
 さてなんだかんだ言ってディズニー当日の話です。クライマックスですよ。
 待ち合わせ時間は朝7時5分。早っ。待ち合わせ場所までは電車で一駅移動して更に徒歩15分程歩かなければならない事を考えると、待ち合わせの30分前までには出発しておきたいところです。て事は、6時35分出発か。風呂入って(最近はずっと朝風呂派なの)準備等の時間を考えるとその1時間前には起床せねば。
 ご、ご、五時?!
 5時半に起床か・・・
 有休使ったのに五時半起き・・・
 休みの日に五時・・・
 いつも7時40分とかに起きてるんですけど
 ↑それは遅すぎ

 前日仕事が終わるのが遅く、かなり寝不足だったが5時に起床。時間に余裕を持って起きたのでいつもはシャワーで済ませるところだが、眠気を飛ばすのと冷えた体を温めるために湯船につかった。
 早い時間帯に待ち合わせたおかげで、普通に出勤してくる会社の人に会うというアクシデントも無く、無事待ち合わせ場所に到着。【まー】ちゃんは時間ぴったりにやってきました。
 彼女は極度の寒がりなのかいつももこもこ着込んでいてそこから ひょっこり顔を出しているイメージなのですけど、今日はそうでも無かったので寒くならないのかななんて、その時は思っていたんですが・・・


【まー】ちゃんの描いたマンガは3ヶ月に1度雑誌に載るか載らないかということなのでその1回が彼女にとって一大勝負な訳です。多分。
 んで、今月は〆切のある月なんで、3ヶ月サイクルの中でも一番忙しい時期な訳ですよ。
 そういう意味で月初めの12月7日という日を選んだ訳ですけど、大丈夫だったのでしょうか。
 前回会った時はもしかしたら、徹夜明けになるかもしれないと言っていたのですが数日前にメールで、徹夜はしなくても大丈夫そうです。との事。仕事の進行を頑張ったっぽいです。
 【まー】ちゃんの普段のテンションの低さを考えると、徹夜明けのテンションは一体どうなっちゃうのか、まさかナチュラルハイではじけちゃったりは当然しないだろうなとか思ったけど、どうやら一安心です。
 当日ほんとに大丈夫だったのか聞いたら、どうも寝不足だそうで3時間くらいしか寝てないそうです。先行き不安だな。

電車は通勤ラッシュ。なんせ川越から一度池袋方面に向かうのですから、込まない訳がありません。【まー】ちゃんとあまり話が出来ないので告白のタイミングはいつにするか考えてました。

1:ジェットコースターで
2:昼食を食べまったりした雰囲気で
3:最後のイベントが終わりロマンティックな雰囲気で
4:イベント終了後の花火を見ながら
5:帰りの電車に乗る前
6:電車を降りて別れ際

 とりあえず1は無いです。そんなぶっちゃけキャラでもありませんし、悪趣味です。

 後はどれでもいいですけど、6以外はその後気まずい雰囲気とかになっちゃう可能性高いっす。特に5の電車に乗る前とかに告白したら、電車の中で何話したらいいんですか。コワイコワイ。
 まあ、これだけタイミングがあれば今日のうちにいつか言えるだろうさ。

 ディズニーが見えてきました。駐車場ガラガラです。そりゃ平日ですしね。車で行こうか電車で行こうか直前まで迷っていたのですが、MAZと車で横浜に行った時激しく疲れた事を考えると今回は電車で行きたいと思って、電車にしました。ガス代、高速代、駐車代かかるし。
 ただ車なら1時間かからない、さほど迷う道でもない、帰りの電車を気にしなくても良い、そして、駐車場ガラガラなのを目の当たりにすると、やはり車の方が良かったかなと思う。
 更にこの時、車だったら帰りの車中二人っきりで、東京の夜景を首都高から見ながらドライブ。そして告白のチャンスはゴマンとあるという事に気付いて激しく後悔。

 この日は二人で会う日には珍しく快晴で否が応にも気分が盛り上がって来る所ですけど、どうも緊張しているのでしょうか、全然話が盛り上がりません。たまに話しても俺の空回り感ありありなんです。
 基本的に会うときはいつもスロースターターなので、これから乗り物なんかに乗って徐々に盛り上がればよいのですけど。時間はありますし。

 結局盛り上がりを迎えないまま昼食。
 乗り物も、イベントもそれなりに面白かったんですけど、彼女といたから面白かったと言う感じではなかった。昼食後のまったり雰囲気で会話はあったけど、園内を歩いている時は全くといって会話無いしな。手ぐらいつなぎたいけど拒否されたら立ち直れません。

 結局昼食後のまったり空間は、告白のタイミングではないと判断。
 園内はカップルよりも子連れの家族が目立っていて、その流れで子供好きか聞きました。子供好きと言うのは女の子らしさの象徴じゃないですか。俺は嫌いですけど。というか接し方が解らないので苦手なだけですが。
 「正直嫌いです。本屋でも騒いだりして注意しても聞かないですからね」
 ああ、そうすか。俺も嫌いなんですよ。ははは。

 あたりが暗くなってきて、イルミネーションが綺麗に光り始めました。何枚か写真を撮る【まー】ちゃん。ディズニーキャラとかには見向きしていなかったけど。
 俺も密かに持ってきた一眼レフを取り出し、風景を撮る。隙を見て【まー】ちゃんを撮ろうとするんだけど、【まー】ちゃんは写真嫌いでまともに撮れたのはカップルで来ていたお兄さんにツーショットで撮ってもらった1枚だけでした。ちなみにその写真は現像するとブレブレでまともに見れない代物でした。うらむよ。

 だんだん寒くなってきました。カップルもすごい増えてきてイベントを見るのに2時間待ちとかです。正直ロマンティックな雰囲気と言うよりも、早く終わらないかなーとか思ってしまいます。結局寒さに負けて最後のイベント見ないで食事をして温まろうと言う事になりました。
 イベントを見れないのは残念だけど、人が多すぎて告白するタイミングがありません。

 食事も終りに差し掛かった頃、直ぐ近くでやっていたイベントがフィナーレを迎えているようで、感動的な音楽が流れています。しかもイベント時ということで、レストランには人がかなりまばらです。なんてタイミングが良いんだ。思えば初めて手紙(っぽいもの)を渡した時も、全てタイミングが味方してくれたように思う。このチャンスを逃しては行けない。【まー】ちゃんの食べ終わるのを待ち、告白しよう。

 そして、【まー】ちゃんが食事を終えた時、外のイベントが終了。トイレにたつ【まー】ちゃん。

 タ、タイミング逃したー!

 外に出ると花火が上がってます。でも人が多くて告白する感じではない。
 これはもう帰り道か、別れ際しかもうチャンス無いよ。
 二人で駅に向かい歩きます。
 ぶっちゃけ今日のディズニーデートは失敗です。
 いつも以上に話し盛り上がりませんでしたし、ロマンティックな雰囲気は皆無でした。
 それでも今日言うって決めたからには、今日言うんです。もう帰り道ですけど。
 なんて言おうか。ずっと考えていた疑問に決着をつけよう。

 「好きだ。付き合ってください」
 これに勝る言葉は無いだろう。
 しかし、あまりにストレートすぎる。彼女が俺にそういう気が無いのが感じるので、リスキーなのでは。
 大体【まー】ちゃんは恋愛に関して疎い、というか興味が無いようだから、付き合うと言う言葉よりも他の言葉で恋愛を意識させた方が効果的なのではないだろうか。
 「俺の彼女になってください」
 と言う言葉なら恋愛に疎い【まー】ちゃんだって、自分が相手の彼女になるんだという意識を持たせられるかもしれない。付き合ってくれはちょっと漠然としてるけど、これならいいだろう。
 ただ、むしろ好意を持っていなかったら、自分が相手の所有物になるという風に感じ、逆効果になるかもしれないけどな。

 電車に乗り込む二人。
 お互い寝不足で、しかも寒空のした歩き回ってて疲労困憊です。うとうとしながら、思い出したように会話するんですけどなんだかんだ言って最後まで告白出来ずじまいで川越に着いちゃいました。

 もう別れ際にいうしかありません。
 改札抜けて人の少ないとこまで歩いて、別れ際言おう。
 しかし、改札抜けて駅のゲートを出た一番人の多いところで
 「今日はありがとうございました」
 と切り出す【まー】ちゃん。
 あ、ここで解れるんすか。最後の花火まで見たせいで時間もかなり遅いので、どこか寄ってくか誘うのもためらわれます。明日も仕事だし。終電ギリギリだしな。
 「いや、こちらこそ、ありがとうございました」

 い、言えねえ。
 タイミングがわからん。
 割とあっさり去っていく【まー】ちゃん。
 仕方なく家の方向に歩いていく【さてつ】。
 情けねー。
 結局いえなかったよ。
 今日言うって決めてたのに。
 どうせ、ダメ元だったんだから玉砕するくらいの気概で行けよ。俺。

 ほんとにこれでいいのか。
 ここまで【まー】ちゃんに対して気持ちが盛り上がることは無いかもしれないんだよ。
 今日の失敗で連絡が途絶えがちになって、疎遠になっちゃうかもしれない。
 それでいいのか。
 今日言わなければチャンスはもう無いんだ。

 歩き始めて5分後俺は携帯電話を取り出した。
 思えば、【まー】ちゃんと電話したのは、向こうから非通知でかかってきた1回きりだ。
 【まー】ちゃんは出るだろうか。

 数回コールしたところで留守電に切り替わる。

 「【さてつ】です・・・・・・・・今日ずっと言おうと思ってて\・・・・・・・・・言えなかったんですけど・・・・・・・・俺の彼女になってくれま」

 ぶつっ ぷーぷーぷー

 切れた。
 ちゃんと話すこと整理して入れなかったせいで空白が長すぎた。
 最後まできちんと入ったかな?とおもって再チャレンジ。
 もう怖い物はないっす。
 「さっきは中途半端なとこで切れちゃいましたけど、返事は別に急いでないんで、良かったら返事ください」

 みたいな事を言ったはず。
 今日やるべき事は全てやった。もう帰って寝よう。

 部屋に戻ってウトウトした頃、【まー】ちゃんからメールが入りました。

 『電話出れなくてすみません、気付きませんでした。
 【さてつ】さんの理想の彼女にはなれないし、まだお互いの想いのバランスが全く取れていないと思います。
 ただ、【さてつ】さんの人柄の良さはわかってきたので、これから先の未来に、好きになっていきそうな予感はします。  こんな半端な感じでも構わなければ、良いですよ。
 今日は色々とありがとうございました。』(ママ)

 えっと、俺の気持ちは解ったが、【まー】ちゃんはさほど俺のことを思ってないですよ。って事かな?
 でもこれから先の未来に〜のくだり、かなり嬉しい事を書いてくれてます。むしろ付き合うなんてとんでもない位思われているのかなと思っていたのですけど、脈ありだったんすか。気付いてませんでした。意外と好印象を与えられたのかもしれません。ディズニー失敗の割に。
 ま、もうちょっと時間をかけるしかありませんね。すぐ返事を望んでいるわけでも無かったんで、俺の気持ちをはっきりと知った訳ですから、これから俺のことをもう少し意識してくれるかもしれません。

 そんな事をおもってこの日は寝たんですけど、次の日メールを読み返して思ったんです。

 『〜こんな半端な感じでも構わなければ、良いですよ〜』ってどういう意味なんでしょう?
 考えてみると、俺は留守電に『彼女になってくれませんか』って入れた訳で、それに返信してくれたって事は、
 『こんな半端な感じでも構わなければ、(彼女になっても)良いですよ』
 ってことでは無いんですか!!

 会社が終わって電話していいかメールで聞いた後、電話しました。

 「昨日のメール、ちょっと意味が解らなかったんですけど・・・良いですよっていうのは、彼女になっても良いってことですか?」
 「メールに書いたとおりですけど、お互いの気持ちのバランスが取れてないとは思うんですけど、それでも構わないのであったらいいですよ」
 「ま、まじですか。じゃ、よろしくお願いします!」

 と言う事でなんと、無理だと思っていた彼女を土壇場でゲットしました。
 実はこの後もいろいろ凹まされる事が多くあるんですが、いつかきっと心を開いてくれる様になればもうちょっと変わるんじゃないかと思ってます。
 そして動かなければ彼女を作る事って出来ないんだな。と実感した26の冬の出来事でした。一応これでこの話は終わります。

 長々とした文章に付き合って頂き、皆様ありがとうございます。
 また【やー塩】氏や【長人】、【ぽーる】等の皆様の暖かいツッコミやアドバイスありがとうございます。
 ここまで俺が頑張れたのも彼らが励ましてくれたからです。この場を借りて感謝いたします。

 後にもう少し文章をまとめて雑記あたりにUPしようかなと思ってます。

おしまい

'06 01.11 雑談

 あけましておめでとうございます。本年も変わらぬご愛顧お願いします。
 年末年始たっぷり休み(11連休)実家と室蘭に行った訳ですが、はっきり言って暇をもてあましました。実家ではすること無いしさ。
 室蘭ではCHACK先生に大分お世話になったのですが、修論が控えているこの大事な時に風邪を引かせてしまいました。ゴメンナサイ。
 それにしても室蘭はいいですね。すげえ時間がゆっくり流れていて、ぼけらっとしてました。これでも社会人なので暇な時間というのは貴重なんですよ。今では。

 さて、彼女が出来たという事を自慢しに行こうと、当初から思っていたのですが車庫での反応は散々でした。
 「あの娘はちょっときつすぎませんか」
 確かに。
 「どこがいいんですか」
 理屈じゃないんです。
 「なぜ一人でファイト※してるんですか」
 その存在忘れてたよ。
 「本当に付き合ってるんですか」
 一応。
 「別れるのなら傷の浅い今のうちがいいですよ」
 いやいやこれから、ですよ。
 「結果も出てないうちからよくあんな事書けるな」
 多分自分の中ですごく盛り上がってたんだと。
 「ネタが無いからってそんな事しなくても」
 いや、書くネタはいくらでもあるんですけど。
 「後半は3110さんと共にあきれてた」
 それならそうといって欲しかった。必死で最終話書いたのに・・・
 「眼鏡っ娘じゃないなんてありえない」
 期待に添えなくてすみません。
 などなど。
 皆さんありがとうございます。

 今回運良くなんとかハッピーエンド(?)でしたが俺のこの経験が、皆さんの自信と勇気に繋がれば幸いと思います。
 ただ、ほぼ面識の無い新1年生はおろか部外の人までうちのHPを見て下さっているとは、ちょっと油断してました。夏に帰った時に【ぽーる】と【まるしあ】が部内でかなり有名人だった事を思えば予想できたことだとは思いますけど、基本的にはBBSでの反応でしか誰が見ているのか解らないので。

 ちなみにすっかり眼鏡の事を書くのを忘れていたのですけど、彼女は眼鏡かけてません。というか俺は別に眼鏡をかけている娘が好きって訳じゃないんですよ。すっかり眼鏡好きというレッテルを貼られていますけれども。眼鏡の似合う人はコンタクトにする必要が無いのにな、と思うだけなんです。誰でも眼鏡が似合う訳では無いですし。だから女の人だけじゃなく、男の人で眼鏡が似合う人が羨ましいなと思うのです。決して男色の気があるわけではありません。
 なにしろ俺は顔がでかい割りに、目が細くて顔のインパクトが弱いと思うので、眼鏡をかけてみたいなというのがある訳なんですよ。顔がでかいので似合わないんですけどね。
 第一眼鏡って、賢そうに見えるじゃないですか。そういうのっていいですよねえ。仕事出来ます!って感じです。ちょっと冷たそうな感じがあれば尚良いです。これは自分に無い物なので、あこがれているのかもしれませんね。

 ちょっと(自分的に)盛り上がってきたので、もう少し眼鏡トークを続けます。
 ビン底眼鏡をはずしたら中身は美少女という古典的な漫画表現があります。【おでん】にもそれなら解ると言われた事があります。最近どうなのか知りませんけど、エロゲーにも良くある(あった)表現ですが、これはもともと少女漫画で始めて生まれた表現と言う話です。それで中高の女の子にはコンタクトにしたいという願望が強いのかもしれません。世の男性もそういう女の子が好みなのでしょうか。確かに男女問わず誰もが、いつもとは何か違う、いわゆるギャップにくらっとくる事があるでしょう。いつも冷静な人が映画を見て号泣するとか、いつも前髪下ろしてたのにオデコを見せてたり、かっこいい人と思ってたら意外に子供っぽいとか、がさつだと思ってたら字が凄く綺麗とかね。眼鏡をはずしたら美少女というのはその中の1例なのかもしれません。ただ俺に言わせれば、眼鏡似合って無いなら初めからコンタクトにすればいいだけなんです。ビン底眼鏡を普段かけている必要は無いんです。ただ、そういう意味では普段はコンタクトだけど、家でくつろいでる時は眼鏡というのにぐっと来ますね。
 勿論眼鏡が似合ってるのが最低条件ですが。
 で、何が言いたいのかというと決して俺は眼鏡っ娘好きな訳では無いという事です。
 眼鏡にそばかす三つ編みとかは全然興味ないですし。勿論ビン底もな。
 第一眼鏡が似合うのは顔の細い人だというのが持論なのですけど、好みのタイプは丸顔なのでそこに矛盾が生じますよね。これで俺が眼鏡っ娘好きな訳ではないという事が解っていただけたでしょうか。別に眼鏡っ娘好きと思われてても何も問題は無いのですけれども。
 ちなみに【まー】ちゃんの視力が悪いというのは2度目に会った時に既に確認済みです。はい。でも多分彼女は眼鏡合わないんじゃないかな。

※ファイト(名)
 2005年の2月頃、【おでん】や【マイスター】達がボーリングに行った時の罰ゲームが発端。罰ゲームの内容はスコアの一番低かった人が、コンビニ店員に告白するという内気な自動車部員にとっては恐ろしいもの。当時は突発的に思いついただろう罰ゲームのためか【ファイト】という名前はついていなかったが、いつの頃か【コンビニファイト】【ファイト】等と呼ばれるようになったようである。この事から自動車部の一部の人間にとっては割と普遍的な罰ゲームとなった事が伺える。
 ちなみに初めてこの罰ゲームの餌食になったのは【マイスター】で、可愛いレジの子を求め何件かのコンビニを回り『この子ならいいか』と思われるコンビニで告白をした。が、意外にも上手くいった為皆から「罰ゲームになってない」と理不尽な文句を言われていた。どの程度の仲になったかは不明だが1ヶ月ほどで別れたらしい。

 当然【本屋のあの子】の話はファイトとは全く無関係です。

'05 03.02 バレンタイン

 あっという間に3月ですね。先月全く更新しなくてすみません。
 先日、付き合ってる人の誕生日があり、デートしてたのですが、エンタの神様見たいから10時までに家に帰りたいと言われた【さてつ】です。勝負をかけようと思ってた日に、エンタの神様に負けるなんて・・・俺もうダメかも。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 と言う事ですっかり時期はずれになったバレンタインのちょっと(?)怖い話です。

 お付き合いしている人がいる者にとって、バレンタインと言うのは少なからず期待してしまう大イベントじゃないですか。なにしろこっちは何も用意しなくてもいいわけですし、貰った物に合わせてホワイトデーにお返しをすれば良い訳で、男にとって気楽なイベントでもありますし。
 いやね、お互いがプレゼント交換するクリスマスとかだと、気持ちのギャップがあからさまに現れて気まずい雰囲気になったりするじゃないですか!

 ほいで【まー】ちゃんに会った時にめでたくブツをいただく事が出来まして、それ自体はまったく喜ばしいことなのです。が、くれた日が2月の頭、具体的に言うと2月4日じゃなかったらなお良かったのですがね。
 ああこれは、2月14日までは会う訳無いでしょという意思の表れを10日も前に知っちゃったわけで、なんつーか空しさを感じますよねぇ。高望みしすぎなんかねぇ。

 さて、問題の2月14日ですけど、去年を最後に社内でチョコを渡す習慣は撤廃されたらしく、義理チョコの一つももらえず寂しく家に帰ったわけですよ。別にそんなの慣れてますけど。
 次の日珍しく直外の仕事でいつもより早く家を出たんですけど、部屋を出ると何か置いてあるんです。
 もちろん自分が置き忘れたとかじゃなくって、赤い包み紙でいかにもチョコっぽいんですよ。
 え、なに?なになに?
 時間もあまり無かったのですが、あわてて袋から取り出して色々調べたのですけど、コンビニで売ってるような割と安・・・リーズナブルっぽい箱でした。とりあえず、いかにも義理・・・というか、気持ちがこもって無・・・というか、まあ、そんな感じ。


 ただいくら探しても、肝心の差出人やメッセージの類が書いてないんです。
 コワっ
 【まー】ちゃんは俺の家に来たこと無いので、間違いなく彼女では無いでしょう。すでに10日前にいただいているわけですし。
 じゃあ、いったい誰なの?
 知人であれば、家の前まで来た訳ですから呼び鈴の一つも押していけばいいじゃないですか。会社から帰って来た時には間違いなくありませんでしたし、それから朝までずっと家にいたので、留守だったからしょうがなく置いていったという訳ではなさそうです。なにせいかにも義理な訳ですから、それほど気負う必要はないはずです。
 しかし家まで来て渡すと言う行為は、結構重い想いを感じぜずにはいられません。それなのに中身は義理っぽいチョコ(らしきもの)というのが解せません。

 俺の知らないところで、誰か密かに俺に思いを寄せている人がいるのかしら。
 そんでもって、その子はコンビニ店員とかで、会社帰りに俺が店によっていくうちに俺の事がちょっと気になってて、でも俺は自分のことを全然知らない訳で、そんな状態で本気びんびんの手作りチョコなんて持っていったらその気持ちの重さに俺が引くんじゃないかって思ったりして取り合えず、シャレで済みそうな感じのチョコを持って俺に渡しに来るんです。何を馬鹿な。俺がそんな真剣な気持ちに対して引くわけ無いだろ。いつでも本命チョコで全然OKだぜ。
 渡したくて持ってきたけど、恥ずかしくて呼び鈴押せない。えい、家の前に置いて行っちゃえみたいな。ね。

 ありえねぇ。
 何度もメールした【ハラミ】ちゃんだって俺の家知らないくらいだし(というかプライベートで会った事ねぇ)、うちに来たことのある女の子は同期位のもんだし、その同期も会社で渡せば良いわけだし、じゃなかったとしてもそれこそ呼び鈴押せよ。

 その日は時間が無かったので、とりあえず会社が終わって帰宅してから箱を開けてみました。
 やっぱりチョコな訳です。
 売られてる時からしてあっただろう包装紙に怪しいところは無かったので、毒物混入とかは一見問題無さそうです。
 でもコワいよね。
 その日は食べる事を思いとどまり、誰がくれたのか考えてみる事にしたのです。

 そこでひらめいたのですが、もしかして呼び鈴を押さなかったと言うのは、恥ずかしいからではなく時間が遅すぎて俺が既に寝てると思ったからでは無いだろうか。直接渡すつもりだったが、時間が遅くなってしまい、メッセージを残そうにもペンを持ってなく、もって帰るのもなんなので、仕方なく置いて帰ったという可能性なら高い気がします。
 もしくは単なる男の先輩のいたずらかもしれませんけど。

 うちを知ってるって事は結構親しい仲なはずなので呼び鈴が押せないほど時間が遅いとなると、夜12時過ぎくらいでしょうか。
 ここまで来るとある人物に思い当たりました。
 【マルシア】です。例の【ぽーる】とひと悶着あったひとです。彼女とは割りと親しかったですし、実はうちに泊まっていった事もあるので(手は出す気になりませんでしたが)、しばらく連絡とって無かったとは言え、彼女ならチョコくれてもおかしくないかもです。
 彼女は実は会社を辞めて、キャバ嬢になったのですが、その仕事上時間が社会人より明らかに遅くなってるはずです。それで黙って置いていったのではないでしょうか。
 つーか、そうじゃなかったら全く心当たりが無いんです。きっとマルシアに違いありません。

 と言う事でマルシアに連絡取ったんですが、俺が会社が終わる時間は彼女にとって出社時間な訳で連絡付きません。まあ、いいとや思いチョコを食べた数日後、マルシアから電話がありました。

 『え?そんなの全然知らないよ。というか今川越周辺に住んでないし』
 は?
 そうなの?
 いや、もう全部食べちゃいましたよ。

 今現在も結局差出人不明です。
 どうやら、毒は入ってなかったみたいですけど。