学生時代サークルの部誌に投稿したレポートに修正を加えたものです。
さてつの熱い主張を聞いてください。
道東民の変わった嗜好について。
それにしてもサークルの内容(自動車部)とかけ離れすぎているが、なかなか懐の深い部活だなぁ。
世間一般ではアメリカンドッグにはケチャップかマスタード、もしくはその両方をかけるのが一般的なようですが、私が常日頃主張しているように、釧路、帯広ではその二つの他に砂糖がセレクト可能である。
以外にも自動車部でそのような食べ方をするのは紋別出身のぶんきょさんだけであった。同じ北海道でも、札幌はもちろん旭川や室蘭でもケチャップ、マスタードのみでしか食べないようなので、以上のことよりアメリカンドッグに砂糖をかけるのは道東の限られた地域のみの食べ方であると推測される。
ぶんきょさんがそのような食べ方をしていなければ、危うく自分が奇特な食べ方をする変人と見られて終わってしまう所であったのだが、私に言わせればアメリカンドッグに砂糖をかけないなんてクリープの入れないコーヒーと同じなのだ。
私はクリープ入れませんが。
では一体アメリカンドッグに砂糖をかけると言う食べ方は、どこから来たのだろうか?
一生解けないだろうと思っていたこの謎が2003年6月4日放送のめざましテレビの放送によって明らかにされたのだ。以下は番組内での内容である。
番組ではアメリカンドッグを示して、
「なんという名称の食べ物か?」
と人を小ばかにしたような質問を、道行く人に聞いていたのだが、中にはアメリカンドッグのことを”フレンチドッグ”と呼ぶ人がいたのだ。そしてその人達は皆、北海道釧路出身だったのである。
確かに私も子供の頃フレンチドッグと呼んでいた記憶がある。
どうやらこの謎を解くカギは、やはり釧路にあるようだ。
釧路での調査の結果、老若男女問わずアメリカンドッグに砂糖をつけているではないか!
釧路ではこの食べ方がよりポピュラーな食べ方だったのである。
ではなぜ釧路地方の人間が砂糖をかけるようになったのだろうか?
それは釧路が炭鉱と漁業で繁栄したという歴史的事実からきているのだ。
肉体労働で疲労した体は甘いものを求める。釧路の人達はトマトや納豆にも砂糖をかけて食べていた。そしてアメリカンドッグにも砂糖をかけるようになったのである。
ちなみに名前の由来はフレンチトーストのように甘いアメリカンドッグという所からきているそうだ。
道東最大の都市、釧路の習慣が近隣の町の帯広や紋別に伝播したと考えても何ら不思議は無いだろう。こうしてこのちょっと異様な食べ物が北海道の東部に広まっていったのだ。
よく言われるのが、
「中に入っているソーセージはしょっぱいのに、砂糖をかけるなんて」
というセリフだ。
しかしアメリカンドッグの生地には甘みがあるではないか。フレンチドッグはそれをちょっと誇張しただけの食べ物なのである。
皆さんも今までの常識を捨ててドーナツのように甘いアメリカンドッグを一度試されてはいかがだろうか。
※追記
オススメは上白糖よりも、グラニュー糖がベターですよ。
参考文献:フジテレビ めざましテレビ